何が起きてる? エプスタイン文書で激震走るイギリス 国王弟の「疑惑」首相に「退陣論」も

アメリカの富豪・エプスタイン氏をめぐる性的搾取事件。その膨大な捜査資料「エプスタイン・ファイル」の公開により、いまイギリスの王室と政治の中枢が未曾有の激震に見舞われています。一連の疑惑と、退陣論まで浮上している政権の現状をまとめました。
■エプスタイン・ファイルとは
少女買春の罪などで起訴され、2019年、勾留中に死亡した、アメリカの富豪・エプスタイン氏。先月30日にはアメリカ司法省が、エプスタイン氏の事件に関する300万点を超える資料を新たに公開しました。これまでにトランプ大統領やビル・ゲイツ氏など、著名人らとの交流が明らかになっていて、世界中に波紋を広げています。
こうした中、イギリスを震撼させたのが、チャールズ国王の弟・アンドルー元王子に関する資料です。BBCなどイギリス主要メディアは、アンドルー元王子が、地面に横たわる女性の上に四つん這いになっている写真が資料の中にあることを報じました。アンドルー氏は一貫して疑惑を否定していますが、以前からエプスタイン氏との関係が問題視されていて、去年には、イギリス王室がアンドルー氏の「王子」の称号と栄誉を正式に剥奪しています。
さらにBBCは今月8日、アンドルー氏がエプスタイン氏に機密情報を漏えいしていたという、新たな疑いがあることを報じます。イギリス王室は、警察がアンドルー氏に対し捜査を進めた場合、捜査を「支援する用意がある」と発表する事態に。またチャールズ国王が「深い懸念を抱いている」ことも明らかにしています。
国王の実の弟に「公職における不正行為」という疑惑が向けられ、イギリス王室にとって極めて異例の事態に陥っています。
さらに、与党・労働党の重鎮であるマンデルソン前駐米大使が、イギリス政府の機密情報などを漏えいしたとみられるメールや“パンツ姿”の写真も、膨大な資料の中にあったことが明らかに。今月3日にはロンドン警視庁が捜査を開始するとともに、マンデルソン氏は疑惑を否定するも、議員辞職に追い込まれました。




