「お花畑」54: (長文がお嫌い、意地悪な質問がお嫌いな方は、スルー願います。) 英文の立体感とダイナミックさに驚くことが多いです。 "Hungry crows tear open garbage bags and scatter the contents across the streets." 恥ずかしながら、以下の様に訳してみました: 「腹を空かせたカラスがゴミ袋をつついて、通りをゴミだらけにする。」 所詮、素人訳ですから、これより遥かに良い日本語訳はあるでしょう。 "tear open garbage bags" 「引き裂いて開けてしまう」がより正確なのはわかってますが、 日本では普通、こんな場合、単に「つついて」と描写されます(笑) 次に、 "scatter the contents across the streets" これは「通りの端から端まで内容物を散らかす」でしょう。 私の力では、この"across"が立体的に、リアルに訳せません。 別の問題記事: "He was killed in a bear attack. His GPS watch gave an indication of what he went through in his finalharrowing moments." 「彼は熊に襲われ亡くなった。彼のGPSウォッチが、彼が最後の苦しみ もだえた瞬間にどんな経験をしたのかを物語っていた。」 そして、事件にさかのぼり、 "The friend rushed down the slope and saw a brown bear dragging the man into bushes. He tried to use bear repellent spray he was carryingbut it was ineffective. It was not a model designed for brown bears." 友達は彼が熊に薮の中に引きずって行かれるのを見て、携帯していた 熊よけスプレーを使おうとした訳ですが、 「効果がありませんでした。ヒグマ用に設計されたモデルではなかったの です。」 ここに来て「どう訳す?」という思考は、はたと止まってしまいました。 アマゾンであれこれ見ましたが、熊よけスプレーに「ツキノワグマ用」、 「ヒグマ用」なんて書いてありません! なので、事実は「ヒグマ用に設計されたモデルではなかった」のでなく、 アメリカ製の12,000円以上のヤツで6〜8メートル飛ぶ製品ではなく、 日本製の4,000円強のヤツで4メートル飛ぶ製品ではなかったか?と 疑ってしまいます。 日本の新聞では、日本で起きたことでもここまで細かい情報は提供され ないことが多いです。 でも、上は日本のA新聞社の英文記事です。 (英語版は日本の記事を英語に訳してるだけじゃないんです。) 日本人でなくアメリカ人記者が書いたんでしょう。 たぶん、日本ではいろいろ報道規制やコンプライアンスがあるとともに、 エコノミカルな日本製スプレーのメーカーにも忖度てるんでしょう。 詳細発表により、この社の製品が売れなくなったら大変ですから。 非常にデリケートな問題です。 そういうこともあり、英語に比べるとタダでさえ平板的、抽象的、 非描写型で感情発散型な日本語が、よりその傾向を強めるんだと思わざるを 得ません。 また、この後、被害者の遺体確認の記事が続きますが、英語版のリアルさ、 残酷さは日本語版とは段違いです。 これらはランダムに選んだ記事ですが、他も大体こうなってるので、 日本の空気自体が、立体的でダイナミックな具体描写を抑える傾向にある んじゃないだろうか?と思ってしまいます。 そんな空気の中で「英語を勉強しよう!」と鳴り物入りで大声で言っても、 どうなのかな?と思ってしまいそうですよ。 そんなことないでしょうか?考え過ぎでしょうか?