ホンダと日産が抱く生き残りへの危機感 統合破談後も再び縮まる距離
ホンダと日産自動車が経営統合の協議入りを表明してから23日で1年を迎えた。協議は破談となり、一時は関係がぎくしゃくしているように見えた両社だが、今は統合とは別の形で手を結べないかと模索している。両社をつなぐのは、猛スピードで進む技術革新を前にした、生き残りへの危機感だ。
昨年の12月23日。記者会見に臨んだホンダの三部敏宏社長と日産の内田誠社長(当時)に笑みはなく、終始、硬い表情だった。会見後の記念撮影でも2人が握手することもなかった。
そんな緊張感をまとって始まった経営統合協議は、結局、1カ月半で破談に至った。
ホンダが日産を子会社化することを提案。日産は反発した。
両社の間にはしこりが残った。
「ホンダから上から目線で言われる筋合いはない」。日産幹部はそう憤った。
一方、ホンダ上層部は割り切りを見せていた。「ずるずるやるのは時間の無駄。十分に話はした」
そんな両社の、互いに対する見方はいま、大きく変わった。
「お互いに話ができるようになってよかった」「いまは上とか下とかはない」。ある関係者はこう話す。
両社が再び向き合い始めた転機は、日産の経営体制の刷新だったという。
実現すれば「歴史的な経営統合」になると注目された、ホンダと日産自動車の統合協議入り表明から1年。たもとを分かった両社はいま、再び距離を縮めています。両社をめぐる、この1年の変化を報告します。
4月、商品企画部門トップだ…





































